新築を建てるなら知っておきたい木造軸組工法と骨組みの名称1

こんにちは。おしゃれで質の良いリフォームを安い価格で提案できる工務店。
注文住宅が得意な会社、大阪府堺市のイロタス建築工房です。

新築の家、注文住宅を建てる際には、様々な部材を使用して建てられます。
特に木造建築では、ひとえに「木材」と言っても、実は様々な名称がついていたりします。

というわけで今回は「木造軸組工法と骨組みとなる木材(部材)の名称」をご紹介したいと思います。

木造軸組工法とは

まずは、「木造軸組工法」についてご紹介から。

木造軸組工法イメージ

木造軸組工法とは、日本で古くから用いられる伝統的な工法で、「在来工法」とも呼ばれています。
たくさんの木材を組み合わせて骨組みをつくり、建物を支える構造になっていて、自由度の高い設計が可能。
建てる家をこだわりの間取りにしたい場合によく用いられます。

家族が増えるなどの場合でも、柱の間の壁を抜いて間取りを変更したり、増築したりなどする場合に、変更が効きやすいのが特徴の一つです。
また、古くからの工法なので比較的どの工務店や建築会社でもリフォーム、リノベーションができるというメリットがあります。

木造軸組工法で使われる骨組み名称

それでは骨組みに使われる木材などの部材の名称をご紹介していきたいと思います。

木造軸組工法に使用する骨組み木材(部材)の名称一覧
棟木(むなぎ)

屋根の一番高い位置に取り付ける木材のこと。
母屋や軒桁と平行になっている骨組みで、母屋や垂木を支えます。

ちなみに棟木を取り付けることを、「上棟」または「棟上げ」と呼び、「上棟式」もこのタイミングで行われます。
こちらの施工事例で、「棟上げ」についても書いていますので良ければご覧下さい。
【新築】堺市I様邸の施工事例。地鎮祭や棟上げについても紹介

母屋(もや)

棟木と軒桁との間に並行に取り付ける木材のこと。
棟木と軒桁と同様、垂木を支える役割があります。

軒桁(のきげた)

棟木、母屋と平行に外壁の頂部に取り付ける木材のこと。
軒桁も棟木・母屋と同様に、垂木を支えます。

垂木(たるき)

棟木から母屋、軒桁に向けて斜めに渡して架ける木材のこと。
屋根の下地を支える役割があります。

小屋束(こやづか)

母屋の下に縦に取り付ける木材のこと。
梁の上に垂直に立てることで、母屋を支えます。

小屋梁(こやはり)

屋根の骨組み構造の一番下に水平に取り付ける木材のこと。
昔は丸太などが使用されていましたが、現代では角材が使われるようになり、天井を支えています。

間柱(まばしら)

大きな柱と柱の間に取り付ける木材のこと。
外壁や内壁の下地のための小柱で、壁を補強するために用いられます。

胴差し(どうさし)

上下階の間(床の位置)に水平に取り付ける木材のこと。
柱と柱の間につなぎ、上階の壁や梁を支えます。

梁(はり)

棟木と直行する方向に、柱に横たえて渡した木材のこと。
柱と梁には建物の荷重を支える役割があり、構造上無くてはならない重要な部材です。

筋交い(すじかい)

柱や梁、胴差しや桁の間に斜めに交差させてとりつける木材のこと。
横からの力を抑えるため耐震性を高める効果があり、木造軸組工法には欠かせません。

管柱(くたばしら)

2階以上の建物で用いる柱となる部分で、胴差しや桁などで区切られた木材のこと。
建物の四つ角に1本で軒まで通す「通し柱(とおしばしら)」以外の柱を言います。

木造軸組工法に使用する骨組み木材(部材)イメージ1
根太(ねだ)

床板を張るために下地となる木材のこと。
大引の上に垂直に取り付けられ、床を支えます。

大引(おおびき)

根太を支えるために根太と垂直に貼られた木材のこと。
床束、束石に支えられ、大引の端を土台に連結させることで床を支えます。

床束(ゆかづか)

束石の上に地面と垂直に取り付け、床や大引を支える木材のこと。
一般的に木材が使用されていましたが、現代では高さの調整が容易で耐久性もある鋼製の「鋼製束」や合成樹脂製の「プラ束」が多く使用されます。

束石(つかいし)

床束を支えるための、石やコンクリートでできている部材のこと。
床束とともに一定間隔に設置することで、建物の荷重を地面に伝える役割があります。

土台(どだい)

基礎の上にアンカーボルトで固定し、建物全体の重さを柱から基礎に伝え支える木材のこと。
耐久性のあるヒノキやヒバなどの木材が使用されることが多く、腐朽やシロアリを避けるために防腐剤や防蟻材をつけておきます。

基礎(きそ)

建物全体を支えるため、土台と地面の間に造るコンクリートなどの構造部分のこと。
建物の荷重や地震などの揺れをうまく地盤に伝えることで、建物を安全に支える構造上欠かせない役割を持った部分です。
地面からの湿気を守る役割もあり、高さを調整することで土台などの木材の湿気対策も行います。

木造軸組工法に使用する骨組み木材(部材)イメージ2

知っている名称の部材はありましたか?
細かく言うと、もっとたくさん部材が使われており、それぞれに種類や名前がありますが大まかにはこういった木材で骨組みが構成されています。

まとめ

家を建てるのは、とても高い買い物。
相当なお金持ちでもない限り、一生に一度あるかないかの新築、憧れのマイホームです。

せっかく家を建てるなら、ご自分で建てる家がどのような構造の骨組みでできているか知っておくのも、実は大切なことかもしれません。

もう来月には、年号が「令和」になりますね。
気持ち新たに新築やリフォームを行う方、オフィスのリノベーションをする企業の方も多いかと思います。

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